はじめに、LVLとはLaminated Veneer Lumberの略称で、ロータリー単板やスライス単板の繊維方向をほぼ揃えて積層接着した木質材料のこと。集成材や製材のように軸材料として用いられる。平成13年度に秋田市に建築される、木造3階建て県営住宅の構造材にもLVLが使われている。
 特徴としては、集成材に比べて低質の原木や、小径木を利用できること。また、積層数が多くなるほど材質のばらつきが小さくなり、主軸方向の強度や剛性は構造材料として十分であることなどである。
 では、円筒LVLとは何か。
 秋田県立大学木材高度加工研究所(以下、木高研と言う。)佐々木所長(当時)の研究グループが開発研究した円筒状のLVLで、金属製の円筒芯(マンドレル)に帯状の単板を何層にも巻き重ねて製造する。一般的にはマンドレルを抜き去った状態で使用され、形状が円筒状であるため、種々の特殊用途に使われる。例えば、空調ダクトを兼ねた柱やコンクリート型枠を兼ねたRC建物の丸柱の化粧などである。
 単板を巻き重ねるときに一層毎に逆巻きにするので、互いに繊維方向が円筒の長さ方向に対して左右に10°程の傾きを持つことになり、寸法精度が良く表面割裂がない。その上、寸法は自由で、任意の直径の材料が得られる。
 断面がドーナツ形なので、材料を節約して強度を確保できるメリットがある。特に、座屈に強いので、柱材として合理的な構造となっている。


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